2013年8月18日日曜日

とても楽しい夏休みでした!

約8週間9週間の夏休みを日本で過ごして昨日アメリカ、フィニックスに戻ってきました。
長い夏休みを居心地の良い家族の元で過ごしたので、こっちに戻ってくるのは辛かったですが、今年はこのバレエ団で2年目。去年のような何がこれから起こるのだろうか・・って不安や心配はありません。もうどんな感じで1年過ぎていくのかも去年に経験してるので、去年失敗したことを繰り返さないように気を引き締めていきたいと思います。

なんとも言えない飛行機の中での、「あー日本どんどん離れていく・・!!」っていう寂しさはこっちに着くと今はありません。日本でたくさん応援してくれている人に会えたこと、同じ目標を持ってレッスンに励んでいる友達にも会えたことがとても励みになっています。

日本では、毎日忙しかったけど、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
私のプライベートを書いても仕方がないのでバレエのことを書きます。。
バレエでは、フリードのトウシューズに2か月かけてシフトすることが出来たのも夏休み中の大きな目標の一つだったので、なんとか履けるようになれたのも本当に良かったです。
(トウシューズの改良方法、改良するシューズが無くなったのでパート4をUpできませんでした・・w)

この1年でこのバレエ団のことでわかったことと言えば、いくら長期の休みあけでも容赦はしない。ということです。第一日目から、コンディションを整えておかないと、いつディレクターが見に来て、ジャッジされるかわかりません。
厳しい話ですが、ディレクターが見たその時の出来が判断材料の全てになります。普段のテクニックのレベルを元にして考えたり、去年の舞台の功績を考慮したりはほぼないようです。
バレエ団がこんな感じなので、夏休み明けで、フリードのシューズが慣れなくてフラフラです・・なんて姿は見せられないのを重々承知していたので、この夏はチャコットに自腹でシューズを買いに行き、レッスンで履いてました。
でも、レッスンだけじゃなく、踊りを通してやってみないとわからない。でも、自分の性格上何か舞台がないと練習しない。。と思い立って、コンクールにまでエントリーしました。
慣れないシューズで舞台で踊るのは怖かったし、コンクールの雰囲気に圧倒されて緊張したけど、何度か舞台で踊ることが出来て、シューズにもずいぶん慣れることが出来たので本当に良かったです。

そのコンクール、最初は、日本のコンクールって同じバリエーションを何か月も繰り返し練習して、その曲だけ上手になったってバレエ団では何も役に立たない。と否定的でした。
でも、実際に出てみて、印象や日本のコンクールに対する意識が全く変わりました。

会場に行ってみると、「こんなにバレエしてる子いるんや・・・」って驚くほど楽屋もロビーもいっぱいです。衣装をつけメイクをした女の子がバーレッスンをしたり、イメージトレーニングをしたり、音楽を聴きながら狭い場所で練習したりしています。
みんなものすごく真剣でした。周りのことは一切気にしない様子で自分の出番に合わせて集中力を高めていってる様子。
子供や若い世代の犯罪やいじめがメディアでたくさん報道され、日本の将来は・・といったニュースもよく見かけるけど、まだまだ日本の将来は大丈夫。って言えるほど目標持って一生懸命頑張ってる子供たちをたくさんみることは嬉しいものでした。(って自分は何しに行ってん・・って思わないでくださいw) 
 コンクールも私が所属するバレエ団のようにその時1発勝負的なものなので、失敗や緊張で実力を出せないと、それがそのまま点数に出てきます。とても厳しいと思うけど、そんな経験を若いころにして評価されることになれることは良いことだと思いました。
海外の日本人の踊りの評価は、「正確」とよく言われますが、こういった声は、こんな日本のコンクールがサポートしてるものなんだなと気づきました。たった数日でいろんなバレエ教室のダンサーを観ることが出来て良い影響や刺激を受けれらる機会は他にあまりありません。

最近では日本各地でたくさんのコンクールが開かれています。
小さな日本のバレエ人口に対して、バレエのコンクールがここまで多いのも、日本のダンサーが成長するために必要あるから。必要のないものはここまで盛んにならないと思いました。
 バレリーナになりたい若いダンサーはどんどん出場するべきだと思います。

さて明後日からは、新しいバレエ団ライフのスタートです。今日スケジュールをチェックすると、一日目から、8月末のパークショーのリハーサル。新しいダンサーもたくさん入ってきます。
ちょっと緊張・・・